<帯状疱疹>
帯状疱疹は6、7人に1人はかかると言われる頻度の高い病気ですが、あまり有名ではなく、痛みが数日続いたあとに発疹が出るため、発病当初は気づきにくい病気です。
胸やお腹に帯を片側だけ巻いたように発疹ができるのが特徴ですが、頭や顔、首、腕、脚の片方に出たり、耳の中、手のひら、足の裏に少しだけ出るなど様々な出方をします。
発疹は最初虫刺され様で、その後水ぶくれができることが多いのですが、ちょっと赤くなるだけで済む場合もあります。
顔面に出るタイプはとくに痛みが強いことが多く、重症の場合、入院して点滴する必要があります。
また、耳の周辺に出た場合、顔面神経麻痺を合併することがあるので、注意が必要です。
帯状疱疹は子供の頃の水ぼうそうのウイルスが神経に残っていて、抵抗力が落ちたときに数本の神経の領域で炎症を起こして発病すると言われています。
風邪を引いたり、仕事が忙しかったり、極端に寒い、暑いときなどに出てくることが多いようです。
かかった場合、なるべく早く病院で適切な処置を受け、体を温かくして休養を取ることが重要です。
治療が遅れたり、痛みがあるのに無理をすると、神経痛が数年以上も続くことがあります。
<アトピー性皮膚炎>
アトピー性皮膚炎は8割の患者さんが5歳までに発症し、学童期までに自然治癒する病気だと言われていましたが、近年、成人になってから再燃したり発症する患者さんが増えています。
アトピー性皮膚炎は1)皮膚のバリアー機能が弱い、2)アレルギー反応を起こしやすい、という2つの要因から起こっていると考えられています。
1)に対しては、適切な入浴方法、保湿剤の使用、衣類、寝具に注意することが必要です。
2)に対しては抗アレルギー薬などの飲み薬を用いる場合もありますが、もっとも重要なのは炎症を起こしている皮膚をステロイド外用剤を主とした治療できちんとコントロールすることです。
ステロイド外用剤には副作用もありますので、主治医と相談の上、使用してください。ステロイドの効きが悪い場合は免疫抑制剤の外用剤が有効な場合もあります。
<アトピー性皮膚炎の悪化因子>
アトピー性皮膚炎の悪化因子として、3歳以下の乳幼児では食物アレルギーがある場合もあります。
食物アレルギーがあるかどうかは、血液検査、皮膚テスト(プリックテスト)、食事制限+負荷試験などで正確に判定します。
むやみに食事制限をすると成長障害を起こすので、厳禁です。
3歳を過ぎると腸管が発達するため、9割方の食物アレルギーは自然になくなるので、食事制限は解除しなくてはいけません。
成人のアトピー性皮膚炎では、ダニ、ハウスダスト、スギ花粉など環境物質による影響や、シャンプー、石けん、使っている塗り薬による、かぶれ(接触皮膚炎)などが多くなってきます。また、虫歯や慢性扁桃腺炎などの炎症がアレルギーを悪化させることもあります。
このほか、全ての年齢層で汗、ストレス、細菌・カビの感染が悪化因子として挙げられます。
これらの悪化因子を見つけて、できるだけ除去することが重要です。
<アトピー性皮膚炎と眼>
重症のアトピー性皮膚炎の方では、若いうちに白内障、網膜剥離にかかる頻度が高くなっています。
これは体質的なものもありますが、顔を強くこすったり、たたいたりすることと関連していると言われています。
かゆいときに顔をたたくのは厳禁です。
アトピー性皮膚炎の方は1年に1、2回は眼科の検診を受けてください。
また、頻度は少ないですが、ステロイドを目の回りに塗っていると眼圧が上がることがあり、緑内障になるおそれがあります。
顔面にステロイドを使用する場合は眼科の定期検診が必要です。
日本アレルギー協会
アトピー性皮膚炎についてのページ
http://www.jaanet.org/contents/hihu.html